2018年4月21日土曜日

車道際の低木の丸見えの場所に巣を作る鳥:ノイジーマイナー

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● 車道際の低木に巣を造るノイジーマイナー
 ヒナに餌を与えて飛び立つ
 拡大画面で見てください

 今週は左足親指の突き指で全く走れなかった。
 靴を履くと腫れている指の根元が靴に当たって痛い。
 サンダルでもそれが出る。
 ならはだしではというと、ゆっくりなら走れる。
 しかし、しばらくすると指の根元にジンジンと響くような痛みが出てきて、長くは無理。
 数百メートルが限度といったところ。
 腫れと痛みが治まらない限り走るのは少々無理かなと思っているが、走れるようになるのにあとどのくらいかかるのであろうか。


● 道路際の低い木にノイジーマイナーが巣を作る

 家の前からセントラルストリートのビジラクリーク緑道入口まで約300mほど、歩いて4分である。
 歩道の車道際には低い木が植えられている。
 いまのところ高さは3mほどのであるが、あと10年もたてばそこそこの雄木になるのであろう。
 この灌木ほどの木に鳥の巣がある。
 この300mほどの間の10本少々のうちの2本の木に巣が見られる。
 一つがすでに巣立ちした後で空である。



● 巣立ちした巣

 もう一つは現在ヒナがいて親鳥がせっせとエサを運んでいる。
 こういう巣はあまり近づいて長くとどまって写真を撮るというのはできない。
 警戒心が起きて巣替えをしてしまうからである。


● 分かりにくいが画面右少し上の木の葉に隠れて少し黒く映っているのが巣である

 ちっと離れて観察していると、頻繁に餌を運ぶ親鳥の姿を見ることができる。
 ノイジーマイナーという鳥だが、野鳥図鑑の説明によると親以外の鳥も餌を運ぶ習性があるという。
 本当に見ていると、次から次へと餌が運ばれてくるのである。
  親鳥二羽ではこう繰り返し餌は運べない。


● 拡大画面で見てください

  だから、この鳥を撮るのはさほど難しくはない。
 少し待っていれば必ずカメラに入ってくる。
 エサを与えるのは親鳥だけではないのだから。
 鳥の中には人の気配を感じただけで決して巣に近づかない鳥も多い。
 こういう鳥の撮影はくたびれもうけになる可能性が多い。
 マイナーにはそれがない。
 でも巣を作るときは結構慎重になる。



ポピラーな鳥といえば日本では雀だが、この辺りではノージーマイナーである。
 だがしかし、ここ数年で鳥の勢力図が大きく塗り替わっている。
 ムクドリが強烈な勢いで増殖しているのである。
 その分、ノイジーマイナーの姿が消えつつある。
 5年ほど前になるがケアンズへいったことがある。
 そこはムクドリ天国であった。
 ノイジーマイナーなどほとんどお目にかからなかった。
 あと数年もするとここもケアンズ同様にムクドリに占拠される可能性も大きい。
 としたら、歩道の際で鳥の巣をみることもなくなってしまうことになるだろう。
 風物詩が一つ消えていくということになる。

  日本の一部ではムクドリはカラスと同じ害鳥にリストされているところもあるという。
 オーストラリアは動物愛護という金科玉条が幅を利かしているので、カラスの駆除もままならないところである。
  ところでなぜにマイナーは往来の激しい場所の、それに非常に低い位置に巣をつくるのであろうか。
 親以外の鳥がエサを運ぶというのも珍しいが、こんな低木に巣を作るというのも珍しい。
 不思議に思うのは通常鳥などの繁殖期は夏場に向けてであろうが、今は冬場に向けてである。
 この鳥の繁殖期は年に2回あるのかもしれない。

 話は飛ぶ。
 半月ほど前に歩道の右側の大きな樹の下にポッサムの死体があった。
 ネコにやられたか、そんなところだろう。



  しばらくの間腐敗して悪臭を漂わせていたが、いまでは内臓はなくなって皮だけになっている。
 まり写真にはとりたくない姿だが、皮だけになってしまったので、まあいいだろうと撮ってみた。


【翌日】
 また発見してしまった。
 ヒナがいて鳴き声が聞こえる。
 この区間の低木は13本。
 そのうちの3本に巣があることになる。



● ほぼ中央の黒いのが巣です

 近くによると親鳥が襲ってきて私の周りにとりつく。
 「ヒナに手を出すな!」という警告だろう。


● ヒナの鳴き声、私を警戒する親鳥、そして餌を運ぶ親鳥たち


【五日後】
  ヒナのいる3つ目の巣を見つけてしまった。
 それがなんと我が家の真ん前。
 車道沿いの始めの低木の敷地寄りの木。
 そして巣は垂れ下がる枝の先端部分にある。
 なんとも無防備な!。
 手をのばせばとどく位置である。
 動画にはヒナの姿も映っています。

● 餌をねだるヒナたち、2羽か3羽か


● 10日ほどたった。巣立ちは完了し、巣は空となった。

 





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