2018年4月22日日曜日

はだしランニング(2):左足親指トラブルの原因判明 対策は?

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 左足親指の根元の周りの痛みはなくなり、根元のみになった。
 ズシズシというときどき発生する痛みも出てこない。
 だがシューズを履くと歩きがきつくなる。
 はだしならゆっくり走ることができるのではないだろうかと試してみた。
 その前にまずは親指の保護である。

 
● 親指が何かに当たることでできたキズ、一週間たっているので傷口は小さくなっている


● キズ口にバンドエイドを貼って、その上にさらなる突き指防止のクッションを指先にあててバンドエイドで止める。



● 親指をぐるりとテープを貼り回してクッション材を固定する

 写真のような防御を施してから走り始める。
 だが、親指が動いて安定しない。
 これは怖い。
 一度止まり、バンドエイドで人差指と親指とを一緒にして固定する。
 これで何とか走れるようになった。
 ゆっくりゆっくり注意しながら走る。
 タイムをとったがキロで7分ほどである。
 前回は6分弱くらいだったから、実にゆっくり走っていることになる。

 これでわかったことがある。
 前に「親指が何かにぶつかる」と書いたことがある。
 コンクリートの段差ではないかと思ってもみたが、コンクリートに段差はない。
 理由がわからず、その後、着地のときに指が地面にぶつかってそう感じるのだろう、と理由付けをした。
 今日、その原因が分かった。
 左足が上がっていないのである。
 走り始めるとき少しカカトが上がった状態で足を前に動かしているのである。
 つまり指先がすり足状態にあって、そこで強く前に進めるため路面に親指がドーンと当たってしまうのである。
 この指先すり足状態は1キロに数回発生している。
 ドーンとこなかったときはがっちり防御したテープがズズズーと擦れ、つまづきそうになる。
 このテープの擦り感覚で原因が分かった、ということである。

 よって注意に注意を重ねて走った。
 目標は5キロである。
 だが、3キロすぎにドーンとやってしまった。
 クッションの上からでも痛いものは痛い。
 もしクッションしていなかったら、再度の突き指になっていただろう。
 これで走れなくなる。
 4kmはだしで、内3kmのランニングということになった。
 10キロ、5キロ、3キロと走る度に突き指ならびにもどきになり、距離が縮んでいく。
  帰ってきてもこのドーンの痛みは続いている。
 指の根元ではなく、今度は指そのものが腫れて熱を持ち始めている。
 突き指の完治が遅れるだろう。

  さて、原因は分かったが、ではどうするか。
 これはクセではなく思ったように足がうまく上がらないという老化現象である。
 直しようがない。
 でも何とかしないとこれからはだしでは走れなくなる。
 どうしたらいいのか、思案のしどころである。
 試行錯誤でドーンの繰り返しを経験しながら、よりよい対策を模索していくしかないようである。

 なをクッションに使ったのはダイソーで買ったシューズの中敷きである。
 これを切ってバンドエイドで止めて緩衝材にしている。
 希望としてはゴム材が欲しいのだが、いまのところ手に入れる方法が思いつかない。
 またテープはウールワースで売っている「Elastopast sport Rigid Strapping Tape」というものである。
 

● クッションは靴の中敷きを切って使っている 


【翌日】
 走るときすぐには足が上がらず、指先がすり足状態となり、そのあと親指で地面を蹴るような形で足を上げることになっているのではないかと、思うのだが。
 もしそうなら、それに対する策を考えることになる。
 その一つを試してみようと思っている。
 それは親指と人差し指を一体にすることで親指を強く固定してしまうことである。
 親指が路面を蹴ることによって症状が発生するなら、蹴る力を分散させてやればよい、というわけである。
 親指だけではなく、人差し指でも路面を蹴るようにできれば親指の負担が軽減されるはずである、という理屈である。
 


● 傷口にバンドエイドを貼る


● 人差し指と親指をバンドエイドで固定する




● 二重にしたクッションを指の先端に貼る



● テープをぐるり巻きにして親指と人差し指を完全に一体化する

  てな具合だがどうなることだろう。
 これでどの程度に支障を軽減して走れるかである。

 1キロをまったく危なげなく走った。
 今日はテストなので3キロ走れれば上出来、2キロでもいいと思っていた。
 3キロまではすり足がまったく出なかった。
 だが4キロ目に入って、疲れが出てきたのか足が上がらなくなってきたのだろう、やたらすり足になる。
 クッションを巻いているテープと路面の擦れる音が聞こえる。
 シュルルといったイヤな音である。
 意識を左足に集中して足を上げるようにするが、どうしても下がってくる。
 5キロ目に入る。
 これを走れれば大成功である。
 いつドーンとやるかという不安と二人三脚だが、5キロを走り切った。
 思ってもみなかったテスト距離である。
 この人差し指による親指保護策は当たりである。
 ならどこまで走れるのかやってみた。

1k]: 6:46
2k]: 7:00
3k]: 6:54
4k]: 6:44
5k]: 6:43
6k]: 6:43
7k]: 6:39 計:47分45秒 キロ6分49秒

  7キロまで行った。
 付け根が少し痛み出したので無理せずそこでやめた。
 ここでドーンとこられては努力が無駄になる。


● 走り終えた状態 親指と人差し指の2本を一緒に固定したのがよかったのだろう

 この親指と人差し指を一緒に固定するという対応策は思ったより効果的で正解であった。 

 次は指が路面に摺れるという症状をできるだけ抑える方法を見つけ出すことになる。
 意図的に親指をあげて路面とすらないように走ることに留意はしているが、いつもそれができるわけではない。
 物理的に摺るような状態になっても安全を確保できるような手段を見つけることが次の課題になる。


【翌々日】
 さて、さらに次の日に新しい実験をした。
 指の裏にクッションを入れて指を上向きにしたらどうなるか、摺り指が軽減されるのではないか、という実験である。


● 指の裏にクッションを2枚入れて接地のときは指が上を向くようにした。

 着想はよかった。
 でもダメだった。
 走り始めてすぐに付け根に痛みだ出てきたのである。
 上向きを大きくするためにクッションは2枚かませたのだが、これが指根を刺激したようだ。
 1キロ走ってやめた。
 
 午後に再度の実験を試みた。
 クッションを1枚にして、付け根への影響を抑えるようにした。


● クッションを1枚にした

 1キロ走ってみた。
 うまくいった。
 2キロはどうか。
 痛みも小さい。
 3キロあたりから軽いすり足がでるようになる。
 摺り足・摺り指が出た時は、意識して親指を上げるようにする。
 クッションが噛ませてあるので、この上にあげるという動作が感覚的にできるようになっている。
 とはいえ、どうしても自然に指は下がってしまうのだが。
 昨日は4キロから頻繁にすり足が襲ってきたので、今日はどうか、と一番の心配である。
 たしかに前の3キロより出る回数は多いが、指をあげられるということで、危ういということにはならなかった。
 4キロを波乱なく乗り越え、5キロに入る。
 どこまで走れるか? ということになってきた。
 6キロを越え、7キロに入る。
 これなら8キロ、9キロ行かれそうではないか、と思ったとき、ドーンとやってしまった。
  7キロ終了まであと20mほどといったところである。




  写真でみるとわかるように遊歩道の一部に凹んでいるところがある。
  大きな樹が枝を投げかけ、冬場に向けて現在この木の落ちた芽や枝が大量に遊歩道に散乱している。
 とても走れる状態ではない。
 よってここを通るときは歩いているのだが、通り抜けてさて安心と走りはじめようとしたときにドーンとやってしまったのだ。
 遊歩道は凹地からわずかだがのぼり坂になっていて、確かにドーンとやりやすい場所ではある。
 突き指をした時の次ぐらいに痛かった。
 クッションを貼っていなかったら突き指だろう。
 突き指に突き指するとどうなるのだろう。
 突き指の繰り返しというのはありそうなことであるが。
 突き指に負けないくらい指元が強くなるのだろうか。
 動けず、写真の遠くに映っている丸太のガードレールに腰かけて痛みが和らぐまで2,3分休んだほどだ。
 もう走ることはできない。
 軽いビッコをひきながら家への帰路につく、ということになった。
 帰ってからも痛く、突き指を複雑にこじらせてしまったような気分になっている。


● 7キロ走ったあとの様子
 右側、つまり人差し指側の方が擦り切れている

 いつでもそうだが走り始めるときはどうしても力がはいるので危険がいっぱいになる。
 よって、ゆっくり慎重に動き出さないといけない。
 いつでもどこでも不幸は転がっている。
 これで実験は終了となったが、実験そのものは成功である。
 摺り足・摺り指は完全に抑え込むということはできなかったが、相当な度合いで抑え込むことができるということが分かった。
 対応策を有効に設定して、出来る限り慎重に走り、もし危険信号がともったらさらなる留意を払えば何とかなる、ということが分かったということである。
 動けば当然のことで危険がある。
 危険から逃れることは絶対にできない。
 要はいかに危険を軽減するかである。

1k]: 6:40
2k]: 6:42
3k]: 6:35
4k]: 6:31
5k]: 6:21
6k]: 6:10
7k]: 6:11  計 45分10秒
 タイムを見ると7キロを前回と比較すると2分半も縮めている。

 老化現象は止めることはできない。
 いろいろな予防策、対策をこうじていかねばいけないということである。
 老人はつらいよ!


【翌々々日】
 腫れはなかなかひかない。
 静かにさせてやらずに衝撃を与え続けていればやむえない。



 今日のテストは親指の根元のうらにクッションを入れることである。
 そうすることで親指が上を向くのではないかと考えるのだが。



 これだと走っているうちにテープがはがれてしまう。
 よってグルリと一回り巻いてみた。



 さて、どうなるか。

はじめの2キロは問題なかった。
 3キロ目から摺り足・摺り指が出始める。
 4キロに入って3.5キロのところでドーンとやってしまった。
 動けなくなりそこで休憩とする。
 痛みが和らいでからスピードを落とし、ゆっくりゆっくりと4キロを走る。
 そのあとは遊歩道を出るまで歩くことになる。

1k]: 6:52
2k]: 6:44
3k]: 6:40
4k]: 6:55

 テストした付け根裏のクッションの有効性だがないよりあったほうがいい、といったところである。
 それより、テープで足を巻くというのは足に締め付けのストレスがかかり、ほどよい緊張感になってくる。



 これでとりあえずの実験は終わった。
 このコースを一往復7分くらいのペースでゆっくり走っている分にはテストした保護方法で問題ないようである。


 スピードが上がった時には十分な注意が必要になる。
 いくら意識を集中していても、指は下がってくる。
 このときにドーンとやると突き指もどきになる。
 これは逃げることができない。
  おそらくはだしで走っている限りこの突き指もどきを止めることはできないだろう。
 年をとり足があがらなくなった今、はだしランニングは危険なものとなる。
 去年、転び続けたことと同じである。
 これには対策があった。
 でも「はだし」には絶対的に有効な防止手段はないようである。
 はだしランニングはやめたほうがいいようである。




【南の島の 2018】

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