立川こしらの「Gold Coast 一夜限りの大人の落語会」へ行く。
昨年は9月であったので午後6時は明るかった。
今日は冬至も近くすっかり夜になっている。
● 受付とエコバック
受付を済ますと買い物バッグをくれた。
7月1日からショッピングセンターでのプラスチックバッグ(ビニール袋)の無料提供は規制されるので、お客さんはマイバッグ(エコバッグ)を持っていくことになる。
その運動の一環としての提供ではないかと思う。
そにバッグに印刷されている文字が少々気になる。
「アルコールの摂りすぎによる暴力はやめましょう」
ということは、このバッグの提供者は警察なのであろうか。
そういえば大樹の入口横にテントがある。
ポリス・マークが入っている。
この落語会に便乗して警察がアルコールの飲み過ぎによる暴力への注意をコメントするのかもしれない。
● 右の派手なのがポリスのテント
さて、中に入る。
「立川こしら」とある。
昨年は「立川こーら」とあった。
コーラは嫌いになったのかな。
ワインのドリンクサービスで喉を潤していると、徐々に席が埋まってくる。
昨年より年齢層が高いようだ。
私より年齢の高い老人も二、三人いるようである。
それに若い女性も少なくなっている。
6時半開演だがその前に主催者のトークがある。
それにこしら師匠が加わる。
面白いのでビデオに撮った。
「 一夜限りの大人の落語会」というよくわからないタイトルなので出し物はなんだろうと気になっていたが、前半は「あくび指南」で後半は「火炎太鼓」でノーマルな古典であった。
でも相当にアレンジがかかっていた。
それが師匠の腕の見せ所ということなのだろう。
落語を生で聞いていて面白いのが「まくら」の部分。
演じる落語家の個性がここに強く出てくる。
● 前半のまくら(音声だけ):(二分割です)
主催者に警察関係の方がおられるということなので、借り出してきたようである。
● 後半のまくら(音声だけ)
こしら師匠の「ゴールドコーストおちょくり度」はますますエスカレートしていくようである。
曰く、
「いい加減な街」
「日本では考えられないところ」
などなどである。
ちなみに今回初めて行ったというパースの印象がすごい。
「文明が伝わり切っていないところ」
である。
パースの日本人は怒らないだろうか。
ゴールドコーストではおちょくられても笑い飛ばしているというか、納得しているというか、糠に釘を打つようなどうも緩衝力が強く角が立たないようである。
明後日からはやはり今回初めてのケアンズである。
師匠はどんな言葉でケアンズを表現するのか興味のあるところである。
ある説によるとオーストラリアの各都市は立川こしらに「いじられたい願望」があるという。
決まり文句の美辞麗句より、的確に切り込んでくるトゲのある掴みに快感を抱くようである。
ただし「山椒は小粒でピリリと辛い」風な柔らかいトゲを。
それは同時にオーストラリア各地に住むあまりにダラーンとした日本人の心の隙間なのかもしれない。
今回の大樹の食事もいい。
前回は長い列ができて、最後に並んだらほとんどなくなっており、かんぴょう巻きだけが印象に残った。
今回は量も質も十分である。
個人的な胸算用では会費の過半は食事費用で残りが席料というところであろう。
立川こしらというのは多能多才である。
若くて血の気がほとばしっている。
機関銃を撃ち続けているような芸である。
そのスピード観に圧倒される。
渋味は出ていない。
ピークはまだ先のようだ。
それまではガンガン行くのだろう。
ピークを過ぎると徐々に枯れてくる。
すると芸に味が出てくる。
今は熱意が先行している。
「間の置き方」が芸になる。
間を置いた後にドーンと大砲が打たれる。
これが立川談志の芸だ。
談志の間のとり方は実にすばらしかった。
この「間」、しゃべっていない部分に引き込まれ、飲み込まれていく。
そして衝撃がやってくる。
「引く」うまさが撃つうまさを際立たせる。
こしら師匠は「押す」芸風である。
「出る」芸である。
引きが入るまでにはまだ時間があるだろう。
今はマスターであるから達人になる。
引きができて、名人芸に近ずく。
========【付録】=========
■:以降は今回のオーストラリア・ツアーの公開情報です。
ソースのウエブサイトを載せておきますので、確認はそちらで。
【ゴールドコースト】
『
立川こしら on Twitter: Jun 8, 2018
今、俺の楽屋は通りに面したテントだ。
次々とオージーが
「何の募金をやってるんだ」
と聞いてくる。
テントにはPOLICEの文字と、「酒を飲んで喧嘩するな」の文字が。
落語会とは全く関係ない。
ゴールドコースト、やっぱりヤバイ!
』
【ブリスベン】
『
TBS NEWS(JNN) 9日 3時00分
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3391777.html
オーストラリアの公立小学校で落語家が公演
オーストラリアの公立小学校に落語家が訪問し、公演を行いました。
そこで日本語で落語を楽しめたオーストラリアの小学生たち、その秘密とは?
「落語、知ってる人!」(立川こしら師匠)
「はーい!」(生徒)
オーストラリアの公立小学校に登場した立川流・真打の立川こしらさん。
こしら師匠が落語の指導を始めると、子どもたちも流ちょうな日本語で応じます。
実はこの小学校、公立にもかかわらず5年生までのほとんどのクラスで授業の半分を日本語で教える「イマージョン教育」を実践しています。
このプログラムは、地元クイーンズランド州と日本が貿易でつながりが深いことなどをきっかけに4年前に始まりましたが、今では休み時間でも日本語で会話が交わされるまでになりました。
オーストラリアの各都市で独演会も行っているこしら師匠は、この日、児童が学ぶ様子も見学しました。
「ここを卒業したこどもたちは末恐ろしいですねぇ。一体どんな大人になるのか、今から楽しみです」(立川こしら師匠)
「(Q.落語をやってみてどうですか?)楽しかったです。(Q.どこが楽しかった?)全部!」(女子児童)
「子どもたちがこのような経験をすることで、将来、日豪友好の架け橋となってくれると思います」(ウェラーズヒル小学校のジョン・ウェブスター校長)
学校関係者は、こうした教育で国際交流に貢献できる人材を育てていきたいとしています。
』
『
NICHIGO PRESS JULY 2018 7月号
』
『
立川こしら on Twitter: 6月9日
ブリスベン公演、全て終了!
もう、安定の面白さだな。
俺の落語じゃないぞ。ブリスベンの面白さって意味な!
』
【ケアンズ】
『わくわくラジオ・ケアンズ 2018/06/11放送分 視聴回数 30 回
☆Waku Waku Japanese Radio On Cairns FM 89.1
https://www.youtube.com/watch?v=tCD5MiUR90c
インタビュー:立川こしら師匠
● FMラジオ(3分割です)
6月10日に、ケアンズのKanpaiレストランで行われた「立川こしら 落語会」。
わくわくラジオのスタッフも行ってまいりました!
思いっきり笑った後に、なんとインタビューする事に😍
早速、今日の放送で一挙公開致します☆
いつもの倍の時間を使って、じっくりと興味深いお話を伺いました。
オーストラリア5都市、24公演の最後を飾ってケアンズで落語を披露してくださった、立川こしら師匠に感謝!!
また、今回の落語会を企画してくださったケアンズ日本人会の皆様、場所を提供してくださったKanpaiレストランさんにも感謝致します。
◎Waku Waku Japanese Radio On Cairns FM 89.1◎
ケアンズで放送している日本語コミュニティーラジオです。
毎週月曜日午後7時から8時(ケアンズ時間)放送。
PCやスマホからも聴いていただけます。
PC:http://www.cairnsfm891.org.au/
スマホ:https://itunes.apple.com/us/app/tunei...
』
『
立川こしら on Twitter: 6月10日
ケアンズすごいぞ!
正直、オーストラリアツアーで一番環境が整ってるかもしれない。
まず、楽屋がある。
そして、高座用のマイクがある。
夢じゃないかと思えるぞ。
』
★★★★★★★★★シドニー・メルボルン・パース★★★★★★★★★
【インタビュー動画】日付から察すると「2018 オーストラリア・ツアー」の冒頭のシドニーでの収録と思われる。
『
Kosira Tatekawa, part one: "Storyteller" 立川こしら 落語家
視聴回数 7,711 回 2018/05/30 に公開
』
【SBS日本語放送】
『
SBS Japanese - SBSの日本語放送 «Broadcast 7 June 2018»
https://player.fm/series/sbs-japanese-sbs/kosira-tatekawa-the-rakugo-comedy-master-shinuchi-luo-yu-jia-li-chuan-kosirashi-jiang
KOSIRA TATEKAWA
The Rakugo Comedy Master - SHINUCHI
- 落語家 立川こしら師匠
● ラジオ放送 メルボルン
今年で2年目になる立川こしら師匠のオーストラリア公演。
今回は範囲を広げて5都市14公演となる。
お話は面白いオーストラリア・ツアーにとどまらず、ビジネス、そして農業への興味、学びへと広がる。
このインタビューは今回1公演のみとなったメルボルン公演の前に行われた。
』
メルボルンは「笑いの少ないところ」だそうである。
一日に四季があると言われている厳しい気候が人々を寡黙にしているのかもしれない。
ということは、ノリのいいゴールドコーストの人たちはいつも口を開けて緊張感のない生活の日々を過ごしているということなのだろう。
【メルボルン通信】
『
新ニッポンの話芸 ポッドキャスト
https://www.youtube.com/watch?v=-cmmL2ubejU
【立川こしらオーストラリア公演】
2018/06/14 に公開 視聴回数 170 回
● 日本でのラジオ放送(2分割です)
』
『
立川こしら Twitter 6月3日
https://twitter.com/kosira
天井には無数の電球、高座の隣は炎が上がってる。
屏風がかろうじて日本的な空間にしてくれてるけど、柵の横はコバルトブルーの海が広がってるし。
変な鳥の鳴き声は響いてるし。
これぞ海外って感じだな!
パースの落語会、想像以上の盛り上がりだったな!
オーストラリアツアーには欠かせない都市になったぞ。
』
《補》
一日に四季があると言われている厳しい気候が人々を寡黙にしているのかもしれない。
ということは、ノリのいいゴールドコーストの人たちはいつも口を開けて緊張感のない生活の日々を過ごしているということなのだろう。
【メルボルン通信】
『
新ニッポンの話芸 ポッドキャスト
https://www.youtube.com/watch?v=-cmmL2ubejU
【立川こしらオーストラリア公演】
2018/06/14 に公開 視聴回数 170 回
● 日本でのラジオ放送(2分割です)
』
立川こしら Twitter 6月3日
https://twitter.com/kosira
天井には無数の電球、高座の隣は炎が上がってる。
屏風がかろうじて日本的な空間にしてくれてるけど、柵の横はコバルトブルーの海が広がってるし。
変な鳥の鳴き声は響いてるし。
これぞ海外って感じだな!
オーストラリアツアーには欠かせない都市になったぞ。
』
《補》
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